日本の再生に向けて

戦後教育の洗脳から脱却する為に、近現代史を学ぼう

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

中共が仕掛ける歴史認識戦争に克つ   第4回

中共が仕掛ける歴史認識戦争に克つ
                                          
         第四回:中共史観との闘い 

 何故中国歴史認識戦争を日本に仕掛けるのか。利の無い争いはしない支那人が「戦争」をするのは、その支那を独裁統治する中共の利が理由である。

 中共は支那を独裁し軍隊までもその支配下に持つ一大私党である。その統治正統性は、「日本の侵略と闘って勝利し、支那を解放した偉大な中共」とする歴史観中共史観)で担保される。この史観の根幹を成す「侵略」と「戦勝」に「残虐」が加味されて共同声明の歴史観になった。この根幹を守る為に日本の近現代史改竄の核心は、己の「戦勝」と対をなす日本を中国に対して敗戦国と認識させる点にあった。

 こんな歴史観を大胆にも共同声明に埋め込んだ中国であるが、日本にも「日中友好」を掲げてこの史観を受け入れる人達がいた。
例えば、「侵略と虐殺」を受け入れれば関係は改善すると言う人達がいる。侵略をした欧米諸国に賠償を請求したとか謝罪を求めた等の類や、だから関係が悪いとも聞いた事がない。中共史観と関係がなければどんな侵略も問題とはならないからだ。
 或いは「共同声明の歴史観が、中国が求める歴史認識である」とか、「共同声明の原則とはその歴史観である」と中国は認めていないのだから、拙論を中国への言い掛かりと批判する人も出るだろう。しかし何かに付けて「侵略」と「残虐」を持ち出し、それを否定する者に対しては「牛刀」を使うが如くに常軌を逸した反発をした中国の次の振舞いを顧みれば、言掛かりとは決して言えない。
 「侵略」では時の宮沢官房長官にねじ込んで歴史教科書検定に近隣諸国配慮を入れさせ(五十七年)、「残虐」では「南京虐殺記念館」まで建て(五十七年)、宮中晩餐会の席で国家主席が日本人の歴史認識不足を非難する無礼をした(平成十年)。最近では一市長の「南京虐殺」否定発言に国を挙げて児戯に等しい反発をした。
中国がハッキリ言わないから問題点が露にならないのだが、そう言ってしまっては、田中と大平を酔わせた中共の「魔術」がばれて己の弱みを晒すからだ。

 中共は魔術師となって「自分では言わずに、相手に思わせて認識させ、行動させる」巧妙な手口で、「侵略と残虐はあった」と一時は思わせ、それを認識させようとしたのだが、そのネタを明かされてしまったのが今現在である。いとも簡単に中共史観を受け容れた田中・大平と、認めなかった我々のしぶとさの落差に中共も戸惑っているであろう。 
こう視て来ると、中共史観が中国との友好の障害である事が判る。

 又日本には中共史観を日本化して歴史を語る専門家がいる。ソ連と「赤化」の脅威を恰も無かった如くに書いて講和条約を無視するか単なる日本が再独立した一過程と矮小化したり、占領政策の転換を無視して前期の弱体化政策だけを取り上げて今日の繁栄に繋げる論(注16)や、日中共同声明を以て国交が「正常化」して戦後の清算が終わったり等とする、歴史を改竄する人達である。
 この専門家は悪化した「友好」の原因をはっきり言わないし、論理が破綻しているから論争からは逃げて象牙の塔に立て籠もって只管「日中友好」の看板を掲げる人達である。
平成二十二年一月に発表された国家レベルの「日中歴史共同研究」如きは、三部構成の近現代史での結論となる最後の「第三部-戦後史」をすっぽりと省いた。破綻した「日中友好」に固執する余りに、逃避せざるを得なかった「専門家」の所行でない事を祈りたい。

 政治家が唱える中国・南北朝鮮と運命を共同にする「東アジア共同体」や、「日米中正三角形」、「基地のない沖縄」等は、この中共史観の下で出来る空論である。
この歴史観を持つ人は当然だが、日本を敵視した旧ソ連・ロシア、中国、朝鮮両国とは今も親和性が良い。

 この中共史観に敢然と闘われた方々を特記したい。
昭和六十三年に国会の場で「日本の侵略」を否定した奥野誠亮国土庁長官、平成六年にメディアの場-毎日新聞インタビューで「南京虐殺はでっち上げだ」と答えた永野茂門法相と平成十七年に「南京虐殺の証拠写真」を検証してその捏造を証明して本を出版した東中野修道教授、平成二十年には論壇の場-アパ論文で「日本は侵略国家ではなかった」と書いた田母神俊雄航空幕僚長、等の方々が嚆矢を放たれ、それは今も二の矢三の矢と続いている。

 本論は他国‐中国の建国伝説である中共史観にケチをつける野暮ではあるが、それが悪者と名指す日本との友好には明らかに障害である。友好を求めるのであれば中国は先ず中共史観を捨てる事であり、我々は友好を妨害するそれを捨てなさいと助言する事である。
日本の近現代史改竄の企みを明かされた魔術師中共は、次は残る「戦勝国」を使って中共史観を守ろうとするであろうが、その時は「中国とは戦争をした事もないし、だから中国は戦勝国でない!」と、ハッキリ言うべきである。
 日中共同声明からみた歴史認識は、中国が中共の虚構の統治正統性の上に立つ国であり、その虚構を維持する為に日本にとっては無理無体な事を強要される事であり、それを言葉だけでなく力でも拒否できる準備をしなさいと訓えている。

注16 「米国の日本占領政策」昭和60年2月25日発行、中央公論社 五百旗頭真

参考文献
‐『外交証言録 沖縄返還・日中国交正常化・日米「密約」』、栗山尚一著、2010年8月25日 岩波書店発行
‐外務省公開文書 2011-0720
‐「台湾問題についての日本の立場-日中共同声明第三項の意味-」栗山尚一(元駐米大使)『霞関会会報』
2007年10月号
‐データベース『世界と日本』田中総理・周恩来総理会談記録、大平外務大臣・姫鵬飛外交部長会談(要録)
 東京大学東洋文化研究所 田中明彦研究室
‐児島襄1987年8月10日「日本占領 (1)、(2)、(3)」 文藝春秋
‐ジョージ・F・ケナン回顧録 –対ソ外交に生きて (George F.Kennan Memoirs 1925-1950)1973年12月20日、ジョージ・F・ケナン、訳者:清水俊雄 読売新聞社
‐「歴史に消えた参謀 吉田茂の軍事顧問 辰巳栄一」平成23年7月30日 湯浅博 産経新聞出版
‐「日本永久占領」片岡鉄哉1999年6月20日、講談社
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。